メトロポリタン美術館:セントラルパークに面する、アメリカ最大の美の殿堂

メトロポリタン美術館:セントラルパークに面する、アメリカ最大の美の殿堂

美術館

ニューヨークのセントラルパーク沿いに建つ、アメリカ最大級の美術館。古代文明からアメリカ絵画、印象派まで150万点を超える作品を収蔵し、「The Met」の愛称で親しまれています。

はじめに:ニューヨークが誇る美の殿堂

メトロポリタン美術館(通称The Met)は、1870年に設立され、1872年にニューヨークで開館した美術館です。当初は五番街の別の場所にあり、1880年にセントラルパーク東側の現在地へ移転しました。以来、増改築を重ねて広がった建物には常時約1万7000点が展示され、収蔵品全体は150万点を超えます。ファッションの祭典「メット・ガラ」の会場としても世界的に知られ、マンハッタン北部のフォート・トライオン・パークには、中世美術を集めた分館「クロイスターズ」もあります。

コレクション:文明を横断する幅広さ

古代エジプト美術、ヨーロッパ絵画、アメリカ絵画・装飾美術、アジア美術、イスラム美術、武具甲冑、楽器コレクションまで、扱う分野の幅広さは、ニューヨークという都市の懐の深さを体現しています。ヨーロッパ絵画部門にはフェルメール、ブリューゲル、カラヴァッジョ、ゴッホ「糸杉」、ドガの彫刻「14歳の小さな踊り子」などが並び、アジア美術のコーナーには葛飾北斎らの浮世絵版画も収められています。館内には古代エジプトのデンドゥール神殿がガラス張りの部屋にそのまま移築・展示されているなど、スケールの大きな展示も見どころです。一日ではとても回りきれないため、あらかじめ見たい部門を絞って訪れるのがおすすめです。

3つの見どころ

エマヌエル・ロイツェ「ワシントンのデラウェア川渡河」:アメリカ独立戦争の象徴的な場面を描いた、縦約3.8メートル・横約6.5メートルの大作です。

ジョン・シンガー・サージェント「マダムX」:発表当時スキャンダルを巻き起こした、優美で挑発的な肖像画の傑作です。

デンドゥール神殿:紀元前15年頃にエジプトで建てられた神殿が、ダム建設による水没を避けるためアメリカへ贈られ、そのまま移築されたもの。ガラス張りの展示室のスケール感は圧巻です。

施設情報・アクセス

所在地:アメリカ・ニューヨーク(1000 5th Ave, New York, NY)

アクセス:ニューヨーク地下鉄4・5・6号線「86 St」駅から徒歩約10分

開館時間:日~木10:00~17:00、金・土10:00~21:00

休館日:水曜日、感謝祭、12月25日、1月1日、5月第1月曜日

入館料:大人30ドル、シニア22ドル、学生17ドル、12歳未満は無料。ニューヨーク州の住民と、ニューヨーク・ニュージャージー・コネチカット3州の学生は、任意の金額で入館できます。

代表作ギャラリー

ワシントンのデラウェア川渡河
ワシントンのデラウェア川渡河1851年エマヌエル・ロイツェ
マダムX
マダムX1884年ジョン・シンガー・サージェント
麦わら帽子の自画像
麦わら帽子の自画像1887年フィンセント・ファン・ゴッホ

作品画像はパブリックドメイン(出典: Wikimedia Commons)