松本陽子 宵の明星を見た日(葉山展)
- 会期
- 2026年11月28日 〜 2027年2月28日
- 所要時間
- 60分〜90分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1(葉山館)
- 公式サイト
- 公式サイトを見る(別のタブで開きます)
- 混雑状況
- 神奈川県立近代美術館の公式X(@kanagawamoma)Xで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)
松本陽子は1936年生まれ、1950年代後半から一貫して抽象絵画を追求してきた画家です。1960年代にアメリカで抽象表現主義とアクリル絵具に出会ったことが大きな転機となり、そこから光と色に満ちた独自の平面表現を展開していきました。1990年代後半からはふたたび油彩画に取り組み、今も精力的に制作を続けています。本展は、その松本陽子にとって美術館での初めての大規模な個展です。最初期から現在に至る代表作に、本展のために描かれた新作を加えて、約65年の画業の軌跡をたどります。府中市美術館、いわき市立美術館での開催に続き、神奈川県立近代美術館 葉山館へ巡回します。
松本陽子の絵は、写真や図版では本当のところが伝わりにくい種類の絵画です。画面には具体的な形が描かれておらず、色の層と絵具の動きだけがあります。近づけば絵具の重なりや筆の速度が見え、離れれば画面全体が一つの光のかたまりのように立ち上がる。見る距離によって現れるものが変わるため、展示室のなかを行ったり来たりしながら見ることになります。大画面の作品が多いことも、実物で見る意味を大きくしています。抽象絵画は「何が描いてあるのかわからない」と敬遠されがちですが、この画家の作品については、何かを読み取ろうとせず、色の広がりをそのまま浴びるように見るのがいちばん素直な向き合い方かもしれません。
葉山館は相模湾に面して建ち、展示室の窓や中庭から海と空が見える美術館です。光と色を主題としてきた画家の展覧会を、自然光の入る建物で見るという体験そのものが、この会場ならではのものになりそうです。府中で見た方にとっても、空間が変われば絵の見え方は変わります。同じ会期には、マルク・シャガールの『ラ・フォンテーヌ寓話集』を扱う展示も葉山館で開かれる予定で、あわせて訪ねる楽しみもあります。海沿いの美術館まで足を運ぶ半日を、そのまま小さな旅として楽しめる立地です。
見どころ
- 70年を超える画業を一望できる構成 最初期の作品から現在の制作までが一続きに並びます。アクリル絵具との出会い、油彩への回帰といった転機が、画面の変化として目に見える形でたどれます。
- 本展のために描かれた新作 90歳を目前にしてなお描き続ける画家の、いま現在の仕事に立ち会えます。回顧展でありながら現在進行形でもあるという点が、この展覧会の大きな特徴です。
- 海に面した葉山館という会場 自然光と海の風景を持つ建物のなかで、光と色を追い続けた絵画を見る。作品と場所が響きあう、この会場でしか成立しない鑑賞体験です。天気や時間帯によって展示室の印象が変わるのも、この館ならではの面白さです。
開催概要
- 会場 神奈川県立近代美術館 葉山(神奈川県三浦郡葉山町)
- 会期 2026年11月28日(土)から2027年2月28日(日)まで
- 休館日 月曜日を基本としています。祝日と重なる日や年末年始の扱いは、公式サイトの開館カレンダーをご確認ください
- 会場までのアクセス JR逗子駅・京急逗子・葉山駅からバスを利用します
- 観覧料 公式サイトの展覧会ページで案内されます
抽象絵画の展覧会は、点数のわりに一点あたりの滞在時間が長くなりがちです。所要時間の目安は60分〜90分。庭園や海の見えるテラス、レストランで過ごす時間を加えるなら、半日ほどみておくと余裕を持って楽しめます。都心からは電車とバスを乗り継ぐことになるため、往復の移動時間も含めて計画を立てるのがおすすめです。冬から早春にかけての会期で、空気の澄んだ日には海の向こうに富士山が見えることもあります。ゆっくり見て、外の景色でひと息ついて、また展示室に戻る。そんな見方が似合う美術館です。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
神奈川県立近代美術館
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1(葉山館)
1951年に鎌倉で開館した、日本で最初の公立近代美術館。坂倉準三設計の鎌倉館の伝統は、一色海岸を望む葉山館(2003年開館)と鎌倉別館に受け継がれています。
美術館の詳細・アクセスを見る →関東で開催中・開催予定の企画展
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