開館30周年記念 萩尾望都展 ―欧州への憧憬|所要時間と見どころ

開館30周年記念 萩尾望都展 ―欧州への憧憬

開催予定
会期
2026年12月19日2027年4月11日
所要時間
70分〜110分(当サイトによる目安)
所在地
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
混雑状況
アサヒグループ大山崎山荘美術館の公式X(@asahi_oyamazakiXで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)

萩尾望都の描いてきた物語には、ヨーロッパの風景がくり返し現れます。『ポーの一族』の霧に沈む村や古い館、『トーマの心臓』のドイツの寄宿学校。実際に足を運ぶ前から、資料と想像力によって描き上げられたその欧州は、読者の記憶のなかに、実在の土地とは別の確かさで刻まれてきました。アサヒグループ大山崎山荘美術館の開館30周年を記念して開かれる本展は、その「欧州への憧憬」を切り口に、萩尾望都の貴重な原画を展覧する原画展です。

会場となるアサヒグループ大山崎山荘美術館は、京都府と大阪府の境に近い天王山の中腹に建っています。大正から昭和初期にかけて実業家・加賀正太郎が築いた英国風の山荘を保存し、美術館として活かした建物で、木の窓枠越しに見える木津川、宇治川、桂川の合流する景色は、この館のもう一つの見どころです。イギリスやヨーロッパの空気をまとった建築のなかで、欧州に憧れた漫画家の原画を見る。会場と展示内容がこれほど響きあう展覧会は多くありません。開館30周年という節目に、この場所でこの作家を取り上げるという選択そのものに、館の性格がよく表れています。

原画には、印刷された誌面では見えないものが数多く残っています。ペンの入りと抜き、修正の跡、貼り込まれたトーンの重なり、そして欄外の書き込み。とくに萩尾望都のような繊細な線を持つ作家の場合、原寸の紙の上でしか感じ取れない緊張感があります。長く読み継がれてきた作品の、いちばん最初の姿に立ち会えるのがこの展覧会です。作品を読んで育った方にとっては、記憶のなかの一場面と実物が重なる時間になりますし、萩尾作品にはじめて触れる方にとっても、線そのものの美しさで十分に楽しめる内容です。原画展は会期中の展示替えが行われることもあるため、目当ての作品がある場合は公式サイトの案内を確認してから出かけると確実です。

見どころ

  • 「欧州」という切り口 単なる回顧展ではなく、ヨーロッパへの憧れという一本の軸で作品が選ばれています。作品をまたいで通底するものが見えてくる構成です。憧れが作品をどう動かしてきたのかという視点で見ると、見慣れた場面も違って映ります。
  • 原画でしか見えない線の力 髪の一筋、瞳のなかの光、細やかな背景の描き込み。印刷では均されてしまう情報が、原画には残されています。ホワイトによる修正の跡ひとつからも、描き手の逡巡が伝わってきます。
  • 山荘建築と庭園 英国風の本館に加え、安藤忠雄が設計した地中の展示館があり、庭園からは三川合流の眺望が開けます。展示を見たあとに庭を歩く時間まで含めて、この美術館の体験です。

開催概要

  • 会場 アサヒグループ大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡大山崎町)
  • 会期 2026年12月19日(土)から2027年4月11日(日)まで
  • 休館日 月曜日を基本とし、そのほかに休館日が設けられます。詳細は公式サイトの開館カレンダーをご確認ください
  • 開館時間 10時から17時まで。最終入館は16時30分まで
  • 観覧料 一般1,500円、高大生700円、中学生以下無料(20名以上の団体は一般1,400円、高大生600円)。障がい者手帳・ミライロID提示で500円、付添者1名まで無料

原画は一点ずつ読み込みたくなるうえ、建物や庭も見どころです。所要時間の目安は70分〜110分。庭園の散策やカフェでの休憩を加えるなら、2時間以上みておくと余裕を持って過ごせます。最寄りはJR山崎駅・阪急大山崎駅ですが、駅から美術館までは坂道を10分ほど登ることになります。歩きやすい靴で訪ねてください。会期は冬から春にかけての四か月近くに及び、庭の桜が咲くころに終盤を迎えます。季節を選んで二度訪ねる楽しみ方もできる展覧会です。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

アサヒグループ大山崎山荘美術館

アサヒグループ大山崎山荘美術館

〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3

アサヒグループ大山崎山荘美術館は、京都府大山崎町の天王山麓にある美術館です。実業家・加賀正太郎が建てた英国風の山荘を本館とし、安藤忠雄設計の地中館・山手館を併設。モネの《睡蓮》連作と、民藝運動ゆかりの作品群を所蔵しています。

美術館の詳細・アクセスを見る →

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