吉田璋也のデザイン ― 新作民藝運動がめざした未来
- 会期
- 2026年10月15日 〜 2026年12月20日
- 所要時間
- 60分〜90分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
- 公式サイト
- 公式サイトを見る(別のタブで開きます)
- 混雑状況
- パナソニック汐留美術館の公式X(@shiodome_museum)Xで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)
吉田璋也(1898-1972)は、鳥取で耳鼻咽喉科の医院を営みながら、生涯をかけて民藝の運動に関わり続けた人物です。柳宗悦らの民藝運動に共鳴しつつ、吉田が取り組んだのは少し違う方向でした。古いものを見出して愛でるだけでなく、地元の職人とともに新しい生活の道具をつくり、それを売る仕組みまで自分で組み立てたのです。「新作民藝」と呼ばれるこの実践は、デザイン、生産、流通を一つながりのものとして捉える点で、今日のデザインの考え方にきわめて近いものでした。本展は、その足跡を約300点の作品と資料でたどる展覧会です。
吉田は「民藝のプロデューサー」と呼ばれることがあります。自分で図面を引き、職人に試作を頼み、できたものを店に並べ、使う人の反応を見てまた作り直す。器、家具、金工、木工と分野は多岐にわたり、いずれも飾るためではなく日々使うためのものとして構想されました。工芸を美術品として扱うのではなく、暮らしの中で回り続ける仕組みごと設計しようとした。その姿勢が、彼の残したものを今も古びさせずにいます。医師という本業を持ちながら、これだけの仕事を並行して進めたという事実にも驚かされます。
本展では、旧吉田医院と旧吉田璋也自邸の一部を原寸で再現する展示も行われます。図面や写真で見るだけでは伝わりにくい、部屋の広さ、家具の高さ、光の入り方といった感覚を、その場で体験できる趣向です。ものを一点ずつ並べる展示では見えてこない、生活の総体としてのデザインが立ち上がってきます。民藝に関心のある方はもちろん、プロダクトデザインや地域の産業に関心のある方にとっても、多くの示唆がある内容です。鳥取という土地に根を張りながら、東京や海外の動きにも目を配り続けた人だったことが、展示された資料からうかがえます。
見どころ
- 約300点で追う新作民藝の全体像 デザインから生産、販売の仕組みづくりまでを一望できる構成です。個々のものの美しさだけでなく、それを支えた仕掛けまで見えてくるのがこの展覧会の特徴です。
- 旧吉田医院と自邸の原寸再現 実際の寸法で再現された空間に立つことで、家具や建具がどんな身体感覚のもとに作られたのかを確かめられます。展示の中で最も印象に残る場面になるはずです。
- 今日のデザインとつながる視点 地域の職人と組み、作り手と使い手をつなぐという吉田の方法は、いま各地で試みられている地場産業の取り組みとよく響きあいます。過去の資料としてではなく、現在進行形の問題として見られます。ものづくりに関わる仕事をしている方には、とくに引っかかるところの多い展示になるはずです。
開催概要
- 会場 パナソニック汐留美術館(東京・新橋)
- 会期 2026年10月15日(木)から12月20日(日)まで
- 休館日 水曜日。ただし12月16日(水)は開館します
- 開館時間 10時から18時まで。入館は17時30分まで。11月6日(金)・12月4日(金)・12月18日(金)・12月19日(土)の4日間は20時まで夜間開館します(入館は19時30分まで)
- 観覧料 一般1,200円、65歳以上1,100円、大学生・高校生700円、中学生以下は無料(いずれも当日券)
展示室はワンフロアにまとまっており、点数は多いものの動線はわかりやすい構成です。所要時間の目安は60分〜90分。再現展示を丁寧に見たい方や、解説パネルを読み込みたい方は、90分ほど確保しておくと落ち着いて回れます。会期の終盤にあたる11月28日から12月20日の土日祝は日時指定の予約が必要とされているため、この時期に訪ねる方は事前に公式サイトを確認してください。新橋駅や汐留駅から近く、仕事帰りにも立ち寄りやすい立地です。汐留のビル群のなかにある美術館ですが、展示室に入ると外の喧騒は届かず、落ち着いてものと向き合える環境が保たれています。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
パナソニック汐留美術館
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
ジョルジュ・ルオーの作品約240点を収蔵する汐留の美術館。常設のルオー・ギャラリーに加え、建築・工芸・デザインの手堅い企画展で美術ファンの信頼を集めています。
美術館の詳細・アクセスを見る →関東で開催中・開催予定の企画展
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