松本市美術館:草間彌生の巨大な花が出迎える、故郷・松本の美術館

松本市美術館:草間彌生の巨大な花が出迎える、故郷・松本の美術館

美術館

松本市出身の世界的芸術家・草間彌生の作品を数多く収蔵する美術館。正面玄関を飾る巨大な水玉模様のオブジェ「幻の華」が象徴的な、2002年開館の市立美術館。

はじめに:草間彌生の「水玉」が出迎える、故郷の美術館

松本市美術館は、長野県松本市出身の世界的芸術家・草間彌生の作品を数多く収蔵する、2002年(平成14年)開館の市立美術館です。正面エントランスに設置された、色鮮やかな水玉模様に覆われた高さ10メートルを超える巨大なオブジェ「幻の華」が、来館者を出迎えるシンボルとなっています。2021年から大規模改修が行われ、2022年春にリニューアルオープン。外壁にも草間作品をもとにしたデザインが施され、建物そのものが一つの作品のようです。草間作品のほか、信州の山と自然を描き続けた洋画家・田村一男、松本出身の書家・上條信山という三人を柱に、地域に根ざした表現を紹介しています。

時代背景:世界的アーティストの原点となった、松本の風土

草間彌生は松本市で生まれ育ち、幼少期からの独特の視覚体験をもとに、水玉やネットといった反復するモチーフを用いた独自の表現を確立してきました。ニューヨークでの活動を経て世界的な評価を得た後も、故郷・松本との縁は深く、当館は草間芸術の原点や画業の広がりを伝える国内有数の拠点となっています。常設の特集展示では、初期の作品から近年の絵画シリーズまでを通してたどることができ、水玉が生まれる前と後の草間を続けて見られるのが大きな魅力です。

建物は市民ギャラリーや体験学習室、ミュージアムショップ、カフェを備え、鑑賞だけでなく地域の創作活動の拠点としても機能しています。国宝・松本城や中町通りの蔵の街並みまで歩ける距離にあるため、城下町の散策と組み合わせて訪れる人も多い立地です。

3つの見どころ

「幻の華」:美術館正面を飾る、高さ10メートルを超える水玉模様の巨大オブジェ。草間の屋外彫刻としても最大級の作品で、撮影スポットとしても人気です。

草間彌生の常設展示:初期から近年に至るまでの草間作品を、まとまった規模で鑑賞できます。

松本ゆかりの美術家たち:信州の風景を描いた洋画家・田村一男(1904-1997)、飛沫のような墨とダイナミックな線が特徴の書家・上條信山(1907-1997)をはじめ、地域出身の美術家の作品もあわせて紹介しています。

施設情報・アクセス

住所:〒390-0811 長野県松本市中央4-2-22

アクセス:JR「松本駅」から徒歩約12分。「ぐるっとまつもとバス」や周遊バス「タウンスニーカー東コース」も利用できます。無料駐車場もあります。

開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は翌最初の平日)、年末年始

観覧料:コレクション展は一般800円(電子チケット700円)、大学生400円(同350円)、高校生以下と70歳以上の松本市民は無料。企画展は別料金です。