長野県立美術館:善光寺に隣接する、東山魁夷の精神が宿る美術館
2021年に全面リニューアルオープン。信州の美しい自然に囲まれ、日本画の巨匠・東山魁夷の代表作を数多く所蔵する「東山魁夷館」を併設する日本美術の重要拠点です。
はじめに:信州の山並みと善光寺をつなぐ美しい現代建築
善光寺東隣の城山公園内に佇む長野県立美術館は、1966年開館の「長野県信濃美術館」が2021年に本館を建て替え、全面新装されたものです。ランドスケープ・ミュージアムをコンセプトにした、周囲の豊かな山並みと調和するモダンなガラス張りの建築が特徴です。また、日本画の巨匠・東山魁夷の作品を約970点所蔵する「東山魁夷館」(谷口吉生設計)を併設しています。
時代背景:信州の自然と魁夷の愛した風景
東山魁夷は信州の豊かな山々や清らかな川の風景を生涯にわたって愛し、「長野県は私にとっての心の故郷」と語りました。その結びつきから、本人が代表作の多くとスケッチ等の関連資料を長野県に寄贈し、当館のコレクションの核となりました。
3つの見どころ
- 東山魁夷館: 谷口吉生が設計した静謐な展示室で、魁夷の代表作「緑響く」や「夕星」などをじっくり鑑賞できます。
- 信州ゆかりの近代美術: 菱田春草や小山敬三など、長野が生んだ近代日本美術の巨匠たちの作品を網羅しています。
- 屋上広場「風のテラス」: 善光寺本堂や北アルプスの美しいパノラマを一望できるビューポイントです。
鑑賞のコツ
善光寺参拝とセットで巡るのが最適のルートです。また、東山魁夷館の美しい水盤に面した展示空間は光の演出が優美で、心を落ち着ける瞑想的な体験ができます。
施設情報・アクセス
- 住所: 〒380-0801 長野県長野市箱清水1-4-4
- アクセス: JR「長野駅」善光寺口よりバスで約15分「善光寺北」下車徒歩約3分
- 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日: 水曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
- 公式サイト: 長野県立美術館
豆知識
屋外の水辺テラスでは、「霧の彫刻家」として世界的に知られる中谷芙二子の作品が定時に霧を噴き上げ、あたりが幻想的な風景に包まれます。善光寺参道からの緩やかな坂道も、美術館体験の序章です。