黄金町バザール:高架下のスタジオから生まれる、横浜の下町アート祭

黄金町バザール:高架下のスタジオから生まれる、横浜の下町アート祭

芸術祭
開催時期毎年2026年は9月10日〜10月12日に開催予定

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京急線の高架下スタジオを拠点に、2008年から毎年秋に開かれる横浜・黄金町のアートフェス。まちの再生とアートが結びついた、日本を代表するアートによるまちづくりの現場です。

はじめに:まちの記憶を塗り替えたアート

黄金町バザールは、横浜市中区の黄金町から日ノ出町にかけてのエリアで、2008年から毎年秋に開催されているアートフェスティバルです。

このまちにはかつて、京急線の高架下や大岡川沿いの路地に、違法な営業を行う小規模店舗が数百軒も密集していました。2005年に地域住民・行政・警察が連携してこれらを一掃したあと、空になった建物をどう使い直すかという難題が残ります。そこで選ばれたのが、アーティストのスタジオやギャラリーに転換するという方法でした。運営を担うのはNPO法人黄金町エリアマネジメントセンター。まちの負の記憶を消し去るのではなく、創作の場に置き換えていくこの取り組みは、アートによるまちの再生の成功例として国内外から視察が絶えません。

絶対に知っておきたい!3つの見どころ

1. 高架下スタジオと路地の作品群

電車の走る音が響く高架下のスタジオ、細い路地の元店舗。間口が狭く奥行きのある独特の空間で見る作品には、このまちが背負ってきた歴史がそのまま織り込まれています。作品と建物、そして通りの空気が切り離せない展示は、この芸術祭ならではの体験です。

2. アーティスト・イン・レジデンス

海外作家を含む滞在制作が核で、まちの人々との交流から生まれた新作を初披露の状態で見られます。会場が徒歩圏に密集しているため作家本人と話せる機会が多いのも魅力で、2026年は黄金町会場16組、上大岡会場7組の計23組が参加します。

3. 大岡川沿いの散策

会場は大岡川沿いに広がり、野毛や伊勢佐木町も徒歩圏です。日ノ出町から先へ歩けば桜木町やみなとみらいにも出られるので、横浜の下町散歩とセットで楽しめます。春には川沿いが桜のトンネルになることでも知られるエリアです。

鑑賞のコツ

会場はすべて徒歩圏にまとまっており、半日あればひととおり回れます。パスポートは会期中何度でも使えるので、一度全体を歩いてから、気になった作家のスタジオへ戻るという回り方もできます。木曜が休場日である点、また屋外や半屋外の会場が多く雨天時は歩きにくい点に注意してください。

開催概要

  • 開催地: 神奈川県横浜市中区の黄金町・日ノ出町エリア。2025年からは港南区の上大岡エリアにも会場が広がっています
  • 主な会場: 京急線高架下スタジオ(Site-A、Site-D)、日ノ出スタジオなどエリア内の小規模スタジオ群、上大岡の京急百貨店・ウィング上大岡
  • 開催ペース: 毎年
  • 開催時期: 例年秋。2026年は「黄金町バザール+上大岡バザール2026 交差する私たち -アートでつながるまち-」として、9月10日(木)から10月12日(月・祝)までの29日間です。木曜日は休場(初日の9月10日を除く)ですが、上大岡の商業施設会場は無休です
  • アクセス: 京急線「黄金町」駅・「日ノ出町」駅からすぐ。横浜駅からは京急線で約7分です。上大岡会場は京急線・横浜市営地下鉄「上大岡」駅直結
  • 主催: 特定非営利活動法人 黄金町エリアマネジメントセンター、株式会社京急百貨店、初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会(共催:横浜市)
  • チケット

    黄金町会場の鑑賞には「黄金町バザール2026パスポート」(1,000円、オンライン購入で900円)が必要で、会期中は何度でも入場できます。高校生以下(18歳以下)、および障害者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料です。上大岡会場はパスポートなしで鑑賞できます。

    まとめ

    黄金町バザールは、アートがまちを変える現在進行形のドキュメントです。1日で完結する手軽さながら、まちづくりという視点で見ると学びの多い芸術祭でもあります。3年に1度の横浜トリエンナーレとあわせて、横浜のアートシーンの深部に触れてみてください。