京都文化博物館:旧日本銀行京都支店に息づく、古都の歴史と文化
四条烏丸の中心部に建つ、京都の歴史と文化を紹介する総合博物館。重要文化財の別館(旧日本銀行京都支店)や、江戸期の町並みを再現した「ろうじ店舗」もあわせて楽しめます。
はじめに:古都のまんなかにある文化の拠点
京都文化博物館(正式名称:京都府京都文化博物館)は、京都の歴史と文化を総合的に紹介する博物館で、1988年(昭和63年)に開館しました。三条通と高倉通が交わるあたり、地下鉄烏丸御池駅からほど近い京都随一の繁華街に建ち、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれています。本館に隣接する別館は、1906年(明治39年)に竣工した旧日本銀行京都支店の建物を活用したもので、日本近代建築の父と呼ばれる辰野金吾と、その弟子である長野宇平治が設計を手がけました。1969年(昭和44年)に国の重要文化財へ指定された、明治を代表する赤煉瓦の洋風建築です。
展示と催し:歴史・美術・映画まで幅広く
常設の総合展示室では、京都の歴史と文化を年表や映像を交えてわかりやすく紹介するとともに、京都ゆかりの優品を折々のテーマに合わせて入れ替えながら展示しています。特別展では、美術・歴史・考古から現代のポップカルチャーまで多彩な企画が組まれ、会期ごとにまったく違う表情を見せてくれるのも当館の魅力です。さらに3階のフィルムシアターでは、京都で製作された作品を中心に約780本を所蔵し、古典から名作までを定期的に上映しています。映画のまち京都ならではの取り組みで、総合展示の観覧券があれば追加料金なしで入場できるのもうれしいところです。
3つの見どころ
重要文化財の別館建築:旧日本銀行京都支店の重厚な営業室をそのまま生かした空間で、白い壁に木製の天井や手すりが映えます。展示やコンサートの会場として使われており、建物を見るだけなら無料で入れるのもうれしいところです。
「ろうじ店舗」の町家再現:1階には江戸時代末期の京都の町並みを再現した路地空間が設けられ、実際に飲食店や物販店が軒を連ねています。展示を見たあとに、散策気分でひと休みできます。
フィルムシアターでの映画上映:京都ゆかりの名作映画をスクリーンで鑑賞できる、他館にはないユニークなプログラムです。監督や俳優を切り口にした特集上映が組まれることも多く、日本映画の歴史を体系的にたどれます。展示を見たあとに一本、という贅沢な時間の使い方ができるのは、この博物館ならではの楽しみ方といえるでしょう。
施設情報・アクセス
住所:〒604-8183 京都府京都市中京区高倉通三条上る東片町623-1
アクセス:地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅から徒歩約3分、阪急京都線「烏丸」駅から徒歩約7分
開館時間:総合展示10:00~19:30(入場は19:00まで)、特別展10:00~18:00(金曜は19:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休)、年末年始
観覧料:総合展示は一般500円、大学生400円、高校生以下無料。特別展は展覧会ごとに異なります
