装飾する魂 ユーロ=アジア世界をつなぐ文様の宇宙―縄文、ケルトから、ねぶたまで
- 会期
- 2026年7月11日 〜 2026年9月27日
- 会場
- 青森県立美術館
- 所要時間
- 60分〜90分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 〒038-0021 青森県青森市安田字近野185
- 公式サイト
- 公式サイトを見る(別のタブで開きます)
- 混雑状況
- 青森県立美術館の公式X(@aomorikenbi)Xで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)
青森県立美術館の地下2階企画展示室で2026年7月11日(土)から9月27日(日)まで開催されている、開館20周年を記念する独自企画展です。西はアイルランドのケルト美術から東は日本列島の縄文、そして青森のねぶたまで、約230点の美術品・考古資料・民族資料で「装飾」の文化を横断します。所要時間の目安は60分〜90分と、テーマ・時代の幅が広い分やや長めに見ておくと安心です。
装飾する魂はどんな展覧会?
ケルト文化とユーロ=アジア地域の装飾文化研究の第一人者である芸術人類学者・鶴岡真弓氏(多摩美術大学名誉教授)が監修する、全8章構成の大規模展です。渦巻きや反復といった文様に宿る人類の「装飾する魂」を、大陸を横断するスケールで読み解きます。
章立ては「ケルト装飾写本:驚異のミクロコスモス」「棟方志功とケルト文様の邂逅」「装飾の生命力と呪術―北東アジアと中央ユーラシアの美術工芸」「精霊たちの参道―小像にうごめくアニマの力」「渦巻の神秘:日本の『縄文』とアイルランドの『巨石』」「生命論としての『装飾/文様』―今和次郎の原点」「『蝦夷錦』と『北のシルクロード』」「『ねぶた』:祈りの大灯篭」の8章。主催は装飾展実行委員会(青森県立美術館、青森放送ほか)で、立教大学や青森県立郷土館が学術協力。開館20周年という節目を飾る、青森県立美術館ならではの意欲的な企画です。
主な展示内容・注目の作品
- 『ケルズの書』(800年頃、ファクシミリ版)とプロジェクション: ケルト美術の至宝とされる装飾写本の世界を、第1章で体感的に紹介します。
- 国宝 中空土偶(函館市著保内野遺跡出土): 青森初公開となる国宝土偶。7月11日〜8月30日はレプリカ、9月1日〜9月27日は原品が展示されます。縄文時代中期の《水煙渦巻文深鉢》(長野県宝)など、渦巻文をめぐる考古資料も並びます。
- 棟方志功《飛神の柵》(1968年): 青森が生んだ板画家・棟方志功の作品を、ケルト文様との出会いという視点で見直す第2章の中心です。
- 竹浪比呂央の新作ねぶた《NEBUTA 将門》: 第七代ねぶた名人による高さ約4.5メートル、幅約6メートルの新作。内部の骨組みや灯りを多角的に見られる形で展示され、本展のハイライトです。
- 蝦夷錦(蟒袍)と「北のシルクロード」: 大陸から北方交易で渡ってきた絹の衣装が、文様の伝播を物語ります。アイヌをはじめ北方の民族が育んだ装飾も紹介されます。
- 今和次郎《装飾図案十八》: 考現学で知られる今和次郎の原点を、装飾論として読み解く章です。建築家・青木淳による「青森県立美術館の装飾、もしくは被覆」の関連展示もあります。
装飾する魂の見どころ3選
- 縄文土器とケルト文様の対比: 遠く離れた地域の装飾文様に共通する渦巻きや反復のリズムを見比べられる、知的好奇心をくすぐる構成です。
- 青森ねぶたの迫力: ねぶた名人・竹浪比呂央による本展のための新作を、美術館という文脈で見つめ直せます。
- 9月からは国宝の原品が登場: 中空土偶は9月1日から本物に入れ替わります。青木淳設計の、発掘現場を思わせる真っ白な展示空間で見る国宝は格別です。
料金・開館時間
- 観覧料(当日券): 一般1,700円、大学生1,200円。18歳以下および高校生は無料です。
- 前売券: 一般1,500円、大学生1,000円。20名以上の団体は一般1,500円です。
- セット券: 本展とコレクション展のセット券は一般2,060円、大学生1,320円(当日券のみ)。
- 割引: 障害者手帳をお持ちの方と付添1名は無料です。
- 開館時間: 9時30分〜17時(入場は16時30分まで)。7月18日・8月15日・9月19日はナイトミュージアムとして20時まで開館します(入館は19時30分まで)。
- 休館日: 7月27日、8月17日、8月31日、9月14日。
- 関連イベント: 8月15日には鶴岡真弓氏とシソンヌじろう氏の対談「渦巻く笑いと渦巻文様の呪力」を開催。会期中はケルトにまつわるアニメーション映画の上映やワークショップも行われます。
最新情報は公式サイトで確認してください。
あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ
青森県立美術館は隣接する三内丸山遺跡とセットで訪れるのが定番のコース。本展のテーマとも直結するため、遺跡見学とあわせると理解が深まります。館内にはミュージアムショップとカフェもあります。アクセスはJR新青森駅から車で約10分、青森駅と青森空港からは約20分、東北縦貫自動車道・青森ICからは約5分です。
まとめ
会期は2026年9月27日まで。会期中の休館日は7月27日、8月17日・31日、9月14日です。入場者はすでに1万人を超える人気ぶり。夏休み期間は家族連れで賑わうため、じっくり見たい方は開館直後がおすすめです。9月1日からは国宝 中空土偶の原品が並ぶので、これから訪ねるなら9月以降が狙い目です。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
青森県立美術館
〒038-0021 青森県青森市安田字近野185
三内丸山遺跡の隣に位置し、遺跡の発掘現場から着想を得た真っ白な建築が特徴。奈良美智の「あおもり犬」やシャガールの巨大舞台背景画など、青森ならではのアート体験が待っています。
美術館の詳細・アクセスを見る →
