大分県立美術館(OPAM):坂茂が設計した、街と溶け合う移動式美術館

大分県立美術館(OPAM):坂茂が設計した、街と溶け合う移動式美術館

美術館

2015年に開館した大分県立美術館(OPAM)は、世界的建築家・坂茂による竹細工のような大屋根が特徴。ガラス戸が全面開放され、大分県の伝統と最先端現代アートがシームレスに交差します。

はじめに:五感で楽しむ「五感のミュージアム」

大分市の中心部に建つ大分県立美術館(OPAM)は、プリツカー賞受賞の世界的建築家・坂茂の設計により、2015年に誕生しました。大分の地場産業である竹工芸をモチーフにした杉格子の外壁と、水平方向にアコーディオンのように全面開放できる1階のガラス扉が画期的な、現代建築の傑作です。

時代背景:大分の伝統工芸と現代アートの架け橋

大分県は、国の重要無形文化財である竹工芸をはじめ、多くの伝統的な工芸作家を輩出してきました。当館では「出会いの美術館」をテーマに、こうした大分のクラフトマンシップの伝統を尊重しつつ、現代世界のアートシーンとのコラボレーションや市民との交流を積極的に生み出しています。

3つの見どころ

  • 坂茂設計の木造トラス天井: 美しい格子模様を描く大分県産スギ材の天井が、温もりのある巨大な空間を形成しています。
  • アトリウムの体験アート: 入場無料の1階アトリウムには、草間彌生などの巨大な現代アートオブジェが常設されています。
  • 大分の美の系譜: 田能村竹田の南画や福田平八郎、高山辰雄の近代日本画、竹工芸の人間国宝・生野祥雲斎の作品を多数所蔵しています。

鑑賞のコツ

2階のミュージアムカフェでは、地元大分の新鮮な食材を使ったランチやスイーツを楽しめます。1階アトリウムは自由に散策でき、写真撮影のスポットとしても非常に人気があります。

施設情報・アクセス

  • 住所: 〒870-0035 大分県大分市寿町2-1
  • アクセス: JR「大分駅」府内中央口(北口)より徒歩約15分
  • 開館時間: 10:00~19:00(金・土は20:00まで、入館は閉館30分前まで)
  • 休館日: 不定休(公式サイトで確認)
  • 公式サイト: 大分県立美術館

豆知識

設計者の坂茂さんは、開館前年の2014年に「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を受賞しました。1階の巨大なガラス扉が水平に開くと、美術館と街が文字どおりひと続きになります。