鹿児島市立美術館:黒田清輝のふるさとで出会う、印象派コレクション
西郷隆盛銅像のすぐ近く、城山のふもとに位置する鹿児島市立美術館。郷土出身の黒田清輝や藤島武二の作品に加え、モネ、ルノワール、セザンヌなど印象派のコレクションが充実しています。
はじめに:薩摩の風土が育んだ美の世界
鹿児島市の中心部、城山の麓に位置する鹿児島市立美術館は、かつて薩摩藩主・島津氏の居城であった鶴丸城跡の一角に建っています。西郷隆盛銅像や照国神社にも近く、鹿児島の歴史と文化が凝縮されたエリアにあります。
時代背景:薩摩から世界へ羽ばたいた画家たち
薩摩(鹿児島)は、日本洋画の父・黒田清輝や藤島武二など、日本近代洋画を牽引した画家たちの出身地です。黒田清輝はフランスに留学して印象派の技法を学び、帰国後は東京美術学校(現・東京藝術大学)の教授として日本の洋画教育の礎を築きました。
3つの見どころ
- 黒田清輝の作品群: 郷土が誇る日本洋画の父の作品を複数所蔵。初期から晩年までの画業をたどれます。
- 印象派コレクション: モネ「睡蓮」、ルノワール、ピサロ、セザンヌなど、充実した印象派コレクション。
- 桜島を望むロケーション: 美術館から徒歩圏内の城山展望台からは、雄大な桜島の姿を一望できます。
鑑賞のコツ
常設展の入場料は300円と手頃。鶴丸城跡、西郷隆盛銅像、照国神社など周辺の歴史スポットと組み合わせて巡るのがおすすめです。城山展望台からの桜島の眺望もぜひセットで。
施設情報・アクセス
- 住所: 〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町4-36
- アクセス: 市電「朝日通」電停より徒歩5分
- 開館時間: 9:30~18:00(入館は17:30まで)
- 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
- 公式サイト: 鹿児島市立美術館
豆知識
黒田清輝は1914年(大正3年)の桜島大噴火を郷里で目の当たりにし、その光景を連作に描きました。当館は桜島を描いた黒田作品を所蔵しており、土地の記憶と絵画が重なり合う貴重なコレクションです。