静岡県立美術館:緑に包まれた、世界最大級のロダン彫刻の殿堂

静岡県立美術館:緑に包まれた、世界最大級のロダン彫刻の殿堂

美術館

日本平のふもとに位置し、広大な「ロダン館」を擁する静岡県立美術館。オーギュスト・ロダンの「考える人」や「地獄の門」を含む32点を自然光の下で体験できる圧巻の展示空間です。

はじめに:光あふれるガラスの彫刻空間でロダンと対話する

静岡市駿河区、緑豊かな有度山の麓に建つ静岡県立美術館は、1986年に開館しました。当館の最大の特徴は、1994年に増設されたドーム状の巨大アトリウム空間「ロダン館」です。延床面積約2,000㎡の明るい空間には、近代彫刻の巨匠オーギュスト・ロダンの作品32点が常設展示され、まるで光あふれる彫刻庭園を散策しているかのような体験を提供します。

時代背景:東西の近代芸術の出会い

19世紀後半、日本と西洋の近代芸術は互いに深く影響を与え合いました。当館は「東西の風景画の比較」や「近代西洋彫刻」を主要な収集テーマとしており、ロダンをはじめ、モネやゴーギャンの風景画、歌川広重などの東洋の風景画を対比して鑑賞できる知的な展示構成を構築しています。

3つの見どころ

  • ロダン「地獄の門」: 世界に数点しか存在しないロダンの超大作彫刻の1つ。その圧倒的なディテールを間近で観察できます。
  • 東西の風景画コレクション: 東洋の山水画や名所絵から西洋の印象派まで、風景画の歴史的系譜を網羅。
  • 美しい彫刻プロムナード: 駐車場から美術館アプローチまでの並木道には多数のブロンズ像が点在し、歩くこと自体が芸術体験となります。

鑑賞のコツ

「ロダン館」は自然光を取り入れているため、天候や時間帯によって彫刻に落ちる影の表情が変わります。夕方の落ち着いた斜光の時間帯が、彫刻の立体感を最も美しく引き出します。

施設情報・アクセス

  • 住所: 〒422-8002 静岡県静岡市駿河区谷田53-2
  • アクセス: 静岡鉄道「県立美術館前駅」より徒歩約15分、またはJR「草薙駅」よりバス約6分
  • 開館時間: 10:00~17:30(入館は17:00まで)
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
  • 公式サイト: 静岡県立美術館

豆知識

ロダンの「考える人」は、もともと「地獄の門」の頂部に置かれた一部分から独立して有名になった彫刻です。ロダン館では「地獄の門」と「考える人」を同じ空間で見比べるという、世界でも貴重な体験ができます。